舌下免疫療法
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アレルゲン免疫療法って何?
アレルゲン免疫療法とは、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)のエキスを、少しずつからだの中に入れて、からだをアレルゲンに徐々にならしていき、アレルギー体質を改善してアレルギー症状を起こしにくくする根本治療です。例えていえば、毒を少しずつ飲んで毒に体を慣らしていき、毒に耐えられる体にするという、昔の忍者のような話です。これまで脱感作療法とも呼ばれていて、アレルゲンエキスを注射する方法しかなく、アナフィラキシーという危険で激烈な急性アレルギー反応を引き起こす副作用がありました。2014年から飲み薬で治療できる新しい薬剤が開発され、その治療作用(アナフィラキシーも稀)が証明され、自宅で毎日服用継続することができます。「アレルゲン免疫療法」の対象となる疾患と薬剤としては、
- スギ花粉によるスギ花粉症(アレルギー性結膜炎と鼻炎)に対するシダキュアと、
- ダニによるアレルギー性鼻炎に対する、ミティキュアとアシテア
があります(2015年12月現在)。日本アレルギー学会が開いている、舌下免疫療法講習会を受講し、舌下免疫療法認定医とみとめられた医師のみが実施でき、当院院長は舌下免疫療法認定医です。
- シダキュア®受講修了医師番号:108551
- ミティキュア®受講修了医師番号:102903
- アシテア®受講修了医師番号:11181
シダキュア(鳥居薬品)
つらいスギ花粉のシーズンが来ても、眠たくなる花粉症の薬を飲み、目のかゆみに目薬をさし、垂れてくる鼻汁に点鼻薬を使う日々から解放され、スギ花粉症を起こらなくする根本的な体質改善治療です。治療開始前に、適応者かどうかを判断するアレルゲン採血検査が必要であり、スギ花粉飛散期終了の5月以降に治療開始することになります。
シダキュアはスギ花粉アレルゲン抽出エキス製剤で、1日1回舌下投与して2分後に唾液と一緒に飲み込むだけです。開始当初は週1回受診して、薬剤投与量、使用法、副作用を確認します。治療期間は、1年~3年にわたる継続治療が必要になります。
鳥居薬品リンク
アシテア(シオノギ製薬)、ミティキュア(鳥居薬品)
アレルギー性鼻炎は、年間を通じて季節性がなく、風邪とは異なり発熱がなく、発作性のくしゃみ、鼻水、鼻づまり、眼や鼻の痒み等の症状が起こります。アレルギー性鼻炎を起こす原因物質アレルゲンとしては、約60%がハウスダスト(室内のゴミやダニ、ペット類の毛など)で、約30%がスギなどの花粉、残りの約10%がその他(カビ)などです。
アシテアやミティキュアはダニをアレルゲンとして発症するアレルギー性鼻炎の治療薬で、ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニから抽出されたダニアレルゲン抽出エキスの錠剤です。治療開始前に、適応者かどうかを判断するアレルゲン採血検査が必要です。1日1回舌下に保持し溶けるまで約2分待ち、その後唾液とともに飲み込み服用します。治療期間は、3~5年の長期間にわたることがあり、また治療を受けた患者全員に作用が期待できるわけではありません。治療終了後にアレルギー性鼻炎が再燃することもあります。
アシテアwebサイト〔減感作療法薬(アレルゲン免疫療法薬)〕
アテシア
ミティキュア